蜃気楼とは
蜃気楼とは学術的には、大気中において光が屈折することで起きる現象で、大気の密度によりその屈折率が変化することで発生します。
光は同じ密度のところでは直進し、密度の異なるところでは屈折するという特性によるものです。
私たちのイメージの蜃気楼はテレビや新聞などで見たり聞いたりするものがほとんどで、実際に見た人は少ないと思います。「海岸越しに異国の景色が見える」「砂漠で写る蜃気楼」「富山の蜃気楼」などはよく聞きますが、なかなかイメージできないのが実情です。
あまり実情を知られていない蜃気楼ですが、蜃気楼にはいくつかの種類があります。おもなところでは「上位蜃気楼」「下位蜃気楼」「側方蜃気楼」に分けられます。
「上位蜃気楼」は元の物体を含めて情報に幻の像が出現するもので、一般的にイメージされている蜃気楼もこのタイプです。このタイプは珍しい蜃気楼と言われ、日本では富山県富山湾周辺、滋賀県琵琶湖周辺、北海道オホーツク海沿岸の網走・紋別の3箇所で確認できるものです。
「下位蜃気楼」は元の物体の下方に幻の像が出現するもので、発生頻度も高く、日本でも各地で確認することができるものです。
浮島や浮影現象、逃げ水などの現象で、よく聞くものでは「砂漠の蜃気楼」などもこの種類だそうです。
「側方蜃気楼」はほとんど確認された例が無く、名称も不確定な要素もありますが、水上や地上で水平方向に大気の温度差が生じた場合に発生する蜃気楼です。現実的には水平方向で温度差が発生する状況は極めて少ないそうです。