蜃気楼 別名

蜃気楼の別名

蜃気楼,別名

蜃気楼は空気密度が異なった空気層の中で光が屈折し、その光が人間の眼に飛び込むことによって水面や地面にある物体や風景などが幻像として見える現象です。

 

光は一般的に直進する性質がありますが、空気密度が異なっている場合には密度の高い冷えた空気へ進んでしまう性質があります。

 

また、空気密度は気温によって粗密な関係が生じますがその関係は大別して3つとなり、下方から上方へ温度が上昇するものを上位蜃気楼、その逆を下位蜃気楼、水平方向への移動によって温度変化を引き起こすものを側方蜃気楼と呼んでいます。

 

これら3つの蜃気楼はそれぞれ幻像の見え方が違うところから上位蜃気楼を冬の蜃気楼、下位蜃気楼を逃げ水現象や浮島現象、側方蜃気楼を不知火などと言った別名で呼ぶ人も少なくありません。

 

さらに、蜃気楼を歴史の観点から捉えた場合、蜃気楼は今から2100年以上昔のインドの書物にまで及び、そのなかでは乾闥婆城という別名で記されています。

 

また、隣国の中国においては、史記のなかで蜃気楼の語源とも言える大ハマグリまたは蚊の吐息で高い建物が形成されると記されており、高い建物を中国では楼と呼び今でも2階以上の建物を楼や高楼と表記しています。

 

日本では江戸時代の通俗小説に登場する北越軍談のなかで、上杉謙信が蜃気楼を見たと言うエピソードがあります。

 

また、今から300年以上昔の魚津古今記と言う書物のなかでは、当時の加賀藩当主である前田綱紀が蜃気楼を見た後、良いことが起こる前兆として建立した城に喜見城と名付けたエピソードもあります。